2025/12/26
介護職が一番きつい忙しい時期はいつ?限界を感じる前に知っておきたい繁忙期と転職のベストタイミング
介護職として働いていると、「最近ずっと忙しい」「気づいたら休憩も取れていない」という感覚になる方は少なくありません。
実際、介護業界は慢性的な人手不足が続いており、年間を通して忙しい職場が多いのが現実です。
ただし、その中でも特に忙しさが集中しやすい時期が存在します。
この「忙しい時期」を理解しておくことは、心身を守るためにも、転職を考える上でも非常に重要です。
「今の職場がしんどいのは自分のせいなのか」
「どこへ行っても介護職は同じなのか」
そう悩んでいる方ほど、まずは業界全体の繁忙期の傾向を知ることが大切です。
介護職が特に忙しくなる【全体的な繁忙期】
1月〜3月|年度末・新年度準備で現場が最も不安定な時期
介護職にとって、1月〜3月は年間でもトップクラスの繁忙期です。
この時期が忙しくなる主な理由は以下の通りです。
-
退職者が増える(年度末退職)
-
異動・配置換えが発生する
-
欠員を抱えたまま現場が回る
-
4月入職予定者の準備や研修対応が始まる
特に現場では、
「人が辞めたのに補充が間に合わない」
「ギリギリの人数でシフトを回している」
という状況が当たり前のように起こります。
その結果、一人ひとりの業務負担が増え、残業や休日出勤が増えやすくなります。
4月〜5月|新人教育と現場業務の板挟みで疲弊しやすい
4月になると新卒職員や中途入職者が増え、一見すると人手が増えたように感じます。
しかし現実はその逆で、現場の忙しさはさらに増すことが多いです。
理由は明確です。
-
新人教育に時間と人手を取られる
-
教える側の業務が増える
-
新人は即戦力にならない
-
ミスや確認作業が増える
特に中堅・ベテラン職員ほど負担が集中しやすく、
「自分の仕事が終わらない」
「休憩中も質問対応で休めない」
という状態に陥りがちです。
この時期に心身の限界を迎える介護職員は非常に多く、「もう続けられない」と感じるきっかけにもなりやすい時期です。
お盆前後(8月頃)|夏休みと重なり人手不足が深刻化
お盆時期も介護職にとっては要注意です。
-
夏季休暇の取得が重なる
-
子育て世代の休みが増える
-
代替要員が確保しづらい
さらに夏場は、
-
熱中症リスク
-
入浴介助の負担増
-
利用者の体調変化
といった要素も重なり、身体的にも精神的にもきつい時期になります。
年末年始(12月〜1月)|人員不足と行事対応でピークを迎える
年末年始は、介護職にとって避けて通れない繁忙期です。
-
職員の休暇希望が集中
-
人手不足の中でのシフト調整
-
年末行事・正月行事の対応
-
利用者・家族対応の増加
世間では休みムードが高まる一方、介護現場では「むしろ忙しさが増す」ケースがほとんどです。
「年末年始も休めない」
「家族と過ごす時間が取れない」
こうした不満が積み重なり、年明けに転職を決意する介護職員も少なくありません。
職種別に見る「忙しい時間帯・時期」の違い
介護事務|月末〜月初(10日頃まで)は激務になりやすい
介護事務の最大の繁忙期は、月末から翌月10日頃までです。
-
介護保険請求業務
-
国保連への提出
-
書類不備の修正対応
この時期は残業が増えやすく、「毎月この時期になると帰れない」という声も多く聞かれます。
ケアマネージャー|月末月初+日中の訪問時間帯が忙しい
ケアマネージャーの場合、忙しさは「時期」と「時間帯」で分かれます。
-
月末月初:給付管理・請求業務
-
朝9時前後:連絡・調整業務
-
昼過ぎ〜夕方:利用者訪問・会議
一方で、10時〜11時半、13時半〜15時頃は比較的落ち着くケースもあります。
ただし、事業所の体制や担当件数によっては、常に余裕がない職場も少なくありません。
繁忙期に「限界」を感じやすい理由
介護職が繁忙期に特にきつく感じるのは、単純な業務量の多さだけが原因ではありません。
-
人手不足によるプレッシャー
-
休めない罪悪感
-
ミスが許されない緊張感
-
教育・指導の負担
-
利用者・家族からの要望増加
これらが重なり、「心が休まらない状態」が続いてしまいます。
「忙しいのは今だけ」と言い聞かせながら、気づいた時には疲れが抜けなくなっている方も多いのです。
繁忙期の転職は避けた方がいい?
一般的に、4月〜5月、年末年始などの繁忙期の転職は慎重になるべきと言われています。
理由は以下の通りです。
-
現場に教育の余裕がない
-
いきなり即戦力を求められる
-
職場の本来の雰囲気が見えにくい
-
「忙しさ」が当たり前になっている可能性
ただし、
「今の職場で限界を超えている」
「体調やメンタルに支障が出ている」
こうした場合は、時期よりも自分の状態を優先すべきです。
「どこも忙しい」からこそ、職場選びで差が出る
介護業界は確かに忙しい仕事です。
しかし、
-
常にギリギリな職場
-
ある程度余裕を持って回している職場
この差は、事業所の考え方や人員配置によって大きく変わります。
-
定着率を重視しているか
-
派遣や非常勤をうまく活用しているか
-
教育体制が整っているか
-
管理職が現場を理解しているか
これらは、求人票だけでは分かりにくい部分です。
忙しさに振り回されないために「情報を持つ」選択を
「今の職場がつらいのは、自分の努力不足なのか」
「転職しても結局同じなのでは」
そう感じている方ほど、一人で抱え込まず、情報を集めることが重要です。
リニューケアでは、
-
繁忙期の実情
-
職場の雰囲気
-
人員体制や定着率
-
無理なく働ける職場かどうか
こうした現場目線の情報をもとに、あなたに合った職場探しをサポートしています。
忙しさが当たり前になる前に、選択肢を持とう
介護職は、誰かの生活を支える大切な仕事です。
しかし、そのために自分の人生や健康を犠牲にする必要はありません。
-
繁忙期が来るたびに限界を感じている
-
この働き方を何年も続けられる気がしない
-
少しでも余裕のある職場を知りたい
そう思った今が、行動するタイミングです。
まずは「転職する・しない」ではなく、自分に合う職場を知ることから始めてみませんか。
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